【1】ゲルコート塗布

1 : まず、型を用意します。

2 : 型の汚れを取り、離型ワックスという専用のワックスを塗布します。(車のワックスとは違います)
これを、塗らないと型にくっついてしまいます。

3 : 型は、分割式になっているので、全てにワックスを塗布します。

4 : ワックスを塗り終わったら、組立てます。
位置がずれないようにしっかりと固定します。(この時、ずれていると、商品にそのまま反映します)

5 : 型の準備が出来ました。
これで、ゲルコートが塗れます。

6 : 端から塗っていきます。車の塗装とはちょっと違います。
どちらかというと”厚く”塗ります。

7 : 溶剤なので、しっかりと体を保護します。
(結構、あちこちに飛び散るのです)

8 : 塗り終わりました。
これで、乾くまで待ちます。この時に上からゴミが乗らないように注意します。(くっついてしまうとなかなか取れない)
これで、ゲルコートは終了です。
乾いたら、張り込みに入ります。
【2】成形(マット張り)

9 : マットを適度なサイズにカットします。ハサミで切れます。

10 : カドにロービングを入れるので、これも型に合わせてカットしておきます。

11 : 型の分岐部に”樹脂パテを詰めます。

12 : 樹脂を用意し、硬化剤を入れます。正確に測ります。(1ccで凄く左右されてしまう為)

13 : 樹脂をよく攪拌します。

14 : まず、ロービングをカドに入れていきます。

15 : 先に樹脂を塗り、それからマットを張っていきます。

16 : 貼り付けたら、ローラーで樹脂を塗ります。(含浸といいます)

17 : マットが透明になったら脱泡ローラーで、脱泡します。
この作業がFRPの一番のポイントです。

18 : 後は、9,10,11を繰り返し作業します。少しずつ確実に作業していきます。

19 : ローラーが入らない所は、指で作業します。

20 : カドは慎重に作業します。
(これをしっかりやらないと商品が穴だらけになってしまいます)

21 : 張り込みが終わりました。
(このバンパーをはるのに約一時間半ほどかかります。)

22 : ある程度硬化してきたら、”ナイフカット”をします。型に合わせて、カッターを滑らせていきます。
※出来る型と出来ないのがあります。
この型はダクトも出来るので、ダクトも切ります。

23 : これで、張りは終わりです。
後は完全硬化するのを待ちます。
【3】脱型、仕上げ

24 : 脱型をします。型を分割します。(ワリを外す)1個ずつ外します。

25 : 全部外します。

26 : 型に張り付いてないか確認します。
(ワックスが効いてないとここでくっつく)

27 : 型の端面をスクレーパーなどでさして脱型し、一通り終わったら隙間にエアーを入れます。

28 : ”ポン”と言って浮いてきます。浮いてきたら、後は手で持ち上げます。

29 : 脱型したての状態

30 : ナイフカットの部分がバリになっています。型のワリの部分もバリが出来ています。

31 : このバリを仕上げていきます。

32 : 削り過ぎないように、そして曲がってないかチェック。何度も確認をします。

33 : 全周仕上げます。ダクトも仕上げます。
細かい所も慎重に丁寧に仕上げます。
削ってはチェック!の繰り返し

34 : ワリの部分はエアーツールを使用します。削り過ぎないように慎重に作業します。

35 : 外周が終わったら次に穴あけです。罫書きをなぞります。

36 : 罫書きに合わせて穴をあけます。

37 : 長穴などはリューターで仕上げます。

38 : 表面のバリを取ります。これをやらないと”チクッ”と刺さります。

39 : エアーブローをして最終チェックです。構造上ワリ部分はすじが残りますが
きちんとバリが取れています。

40 : これで完成です!