なぜレースのプロはボディ―補強最重要視するのか?
 

速い車は剛性が高い。これはレース界、自動車設計の常識。F1で勝ち続けた男や、世界に名だたる自動車メーカーの開発者は実際に何と言っているか?

とにかく、エンジンいじるより、ロールバーを入れるより、鉄の棒を車体の裏に入れるなんてことより先にやらなければならないこと、それがボディー補強。

それもただ闇雲に溶接すればいいわけではない。溶接時に、ボディに加わった熱による金属のよじれを補正しながら、適所を見極めてバランスよく補強する必要がある。

グローバルジグを使用し、設計図上で”理想”とされている、その車本来の形にミリ単位で近付けるから潜在能力を引き出すことができる。

 

でも、なんで多くのショップはエンジンチューンや効き目のないロールバーや補強用の棒ばかり売りたがるのか?

実は、派手だからお客さんに売りやすかったり、儲けが多かったりというショップ側の事情が先攻しているって理由があったりする(残念ながら)。
とはいえ、口でボディー補強を推薦されても、いまいちピンとこないか。

エンジンがノーマルでも、ボディー補強された車は本当に速い。乗った人はアクセルを踏んだ瞬間、驚きのあまり、「あれっ・」

 

おどろくほど敏感な人間の目を感動させる美しさとは?
 

込み入った権利の関係で写真を掲載出来ないのが厳しいが、カスタムカーや有名チームのレーシングカー製作を長年やっています。
レースカーはとにかくシビア。時間がない割に極限まで作り込むから、迷い迷いやってられない。職人の腕の見せ所。作って
「これでコーナー曲がったらきもちいいだろうなぁ!」
鳥肌がたってくる。

一方、カスタムカーは見栄えが勝負。見栄えが勝負って言うと、ピカピカしてりゃいいのかな?って思うかもしれないけど、そうではない。車の”美しさ”ってのは、色や艶だけで出てくるものではないんだ。

ドアとボディーの隙間が均一になってるかとか、パーツのチリが合ってるかなんて部分を、ミリ以下の精度で作り上げていく。そうしないと、人間の目って賢いから分かっちゃうんです。
全体を見た時に、
「かっこはいいんだけど、感動がない・・・」
職人としてそんな車作ってたら恥ずかしい。

 

すげぇかっこいい車、本当にしっかり作った車にはオーラがある。それをどこまで突き詰めることができるか、職人の技術にかかってくると思ってる。
その他、でかいレースで事故っちゃって、直せなくって困っちゃったチームなんかが、マシンをかつぎ込んでくることもある。そんな時は、
「絶対元通り以上にしてやるからなっ!」って気持ちで作業にかかる。


新車以上って言うとみんな一瞬引くのはナゼ?
 

まず「ボディーアライメント」って聞き慣れない言葉ですね。
特に、長く乗られた車や荒っぽく乗られた車はボディーに歪みを生じる。これは高速でGが色んな方向からかかったり、段差を乗り越えたりという動きを長年続けるから。どうやって乗っていても重力のある地上にいる限り避けては通れない。

その歪みを専門のジグに載っけて、設計図の通り、まさに寸分違わぬサイズとバランスに直してあげる。これがボディーアライメント。

車が真直ぐ走らないとタイヤのバランス取りしてみたり、ホイールのアライメントを取ってみたりと色々やりますが、何でも基本となる部分が大切。ボディーが歪んでいるのに何をやっても完璧にはいかない。

 

ボディーアライメントは、ちょうどプロのスポーツ選手がスランプに陥った時、シップ貼ったり薬飲んだりするのではなく、カイロプラクティックに通ったり、歯の噛み合わせを矯正したりするのに似ている。つまり、基礎となる”体”を根本から治すことをまず考える。あれのクルマ版だと思ってもらえばいい。

量産車は設計図にある数値+ーいくつって誤差が認められている。それは、「普通に乗るならこれでオッケー」という

レベル。「新車以上」って言い切れるのは、その誤差を新車よりもかなり小さく出来る自信があるから。大袈裟でもなんでもない。

古いクルマをこの先10万キロ、20万キロ乗って行きたい方、何年かに一度定期検診するとボディーも健康に保てます。


一気に初恋レベルまで戻っちゃう!
 

クルマを洗ってもツヤが出ない。
太陽の下では細かいキズが乱反射して悲しい。

宣伝でやってる「驚き!キズが消えます!」ってワックス使ってみるんだけど、効き目なんてすぐに消えちゃって、なんか洗車も面倒臭くなっちゃってさ、そうこうしてるうちにバンパー擦っちゃって、で、ますます洗うのが楽しくない。最後にくるのが、
「まあ、うちのクルマも乗り換え時か」
という台詞。ちょっと待て!!

塗装で来られるお客さんは、色がくすんで紙みたいにツヤが落ちたボンネットや、以前に別のお店で事故修理した部分と元の塗装の色が時間とともに変化しちゃってチグハグになっちゃったクルマ、もう”旧車レベル”で所々錆びて穴が開いちゃっているクルマ等を持ち込んできます。「これ、きれいになるんでしょうか?」

どのお客さんも概ね不安そうな顔してます。
この不安は、2種類の不安が混じってるわけです。
「ここまで悪くなっちゃったら、もう直らないかな」
「やってみたけど、やっぱり良くなくって無駄金使いになりゃしないかな」
オーダーメイド塗装は、言ってしまえば自分のクルマに

“もう一度恋をしてしまう!(しかも初恋レベルです)

そこまで綺麗にします。長年連れ添ってきた相手が、急に初めて会った頃まで若返るのが「オーダーメイド塗装」。

世界最高峰の塗料シッケンズ(sikkens)を使用しますので、色、ツヤは当然のことながら、塗装の持ちも他の塗料とは実力が違います。


こちらが塗装の価格です。
 

この表以外のスポット的な作業の価格についてはお問合せください。

オールペンの価格の目安です
スープラ級 シビック級
• ボディー同色塗装
• 簡易的なボディーパーツ取り外し
  (全部はバラしません)
• マスキング
• ボディー同色塗装
• 簡易的なボディーパーツ取り外し
  (全部はバラしません)
• マスキング
70万円~ 40万円~

ヨレヨレの無事故車より、事故修理車
 

あんまり衝撃的なことばかり言ってると怒られちゃうかもしれませんが、事故修理にもそれぐらいの自信をもっています。

■ レース車両修理

例えばこの「TAISAN ポルシェ」の事故の場合。この種の車両は、「まあ、まっすぐ走るよ」レベルの修理では当然だめ。元通りか、若干の改良をついでに加えて、さらなる飛躍が求められる。スピードだけではなく、安全に関わることなので、直す方も真剣勝負。

ボディー補強・事故修理は、もちろん全国対応

■ 一般車両修理

一般車両といっても、やはり「まっすぐ走るよ」レベルの修理では忍びない。困ったことに「まっすぐ走る」と「きちんと直っている」とはイコールで結ばれない。

きちんと直すことは、レースカー同様、速く走るためではなく、安全に走ることでもある。
「きちんと直す!」
直した事故車に乗っている不安は絶対感じさせない!

ボディー補強・事故修理は、もちろん全国対応

きちんと直したいから、いい加減な修理を対象に見積った保険修理費に対して保険会社との交渉もします。


お待たせしました!ボディー補強価格表です!

最も大型の部類に入るスープラ級から、小型普通車のシビック級の参考価格です。
ご自分の車の大きさを考えて、価格の目安にしてください。
下記以外のスポット的な作業の価格についてはお問合せください。

 

作業内容
■ 前工程
   準備段階

①車体ばらし
車体に取り付けられたものを全て取り外します。作業後にはモノコックのみの状態になります。

②アンダーコート剥がし
車体底面のアンダーコートを全て剥がします。

②防錆シーラー剥がし
アンダーコートと同様に、防錆シーラーを全て剥がします。

■ 中工程
   基礎づくり

①フレーム(モノコック)測定
フレーム/モノコックの歪みを測定します。

②フレーム(モノコック)修正
グローバルジグを使用し、フレーム/モノコックの歪みを最適値まで修正します。
但し、歪みが大きい場合は別途料金をいただく場合もあります。

■ 補強工程

①スポット増し
既存のスポットの間に、ばしばしスポットを増していきます。
オプションとして、
・プラグ溶接スポット増し
・フロア鍛造
等、更に強化することも可能です。

②メンバー補強
フロント/リアメンバーを補強します。自動車メーカーによるメンバー製造時、コスト管理により手を加えられなかった部分をあるべき姿に強化。

■ 仕上げ工程

①スポット箇所シーラー塗布
錆が発生しがちな後溶接の箇所にシーラーを塗布します。これが正しく行われないと、見えないところに錆が発生します。

②塗装
スポット増しをした箇所等を塗装します。オールペンはオプションです。

③組み付け
全ての部品を組み付けます。同時に全ての油脂類も交換します。(料金に含む)
クルマをここ迄バラすことはそうそうあるものではないので、この機会に交換しておきたい部品は交換することをお薦めします。(別途料金が発生する場合もあります)

④ホイルアライメント
最後にホイルアライメントをとり、完成です)

以上全て込みで
スープラ級 シビック級
200万円~ 100万円~